【中国時報】訪台客、3年で激減 航空、観光業 深刻な打撃


社会
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 台湾から中国を訪問する観光客は依然好調な伸びを見せているが、中国から台湾を訪れる観光客はこの3年間で激減している。ピークだった2015年の年間418万人から、昨年は273万人にまで減少しており、航空業界や観光業界に深刻な影響が出ている。

 中国と台湾を結ぶ定期航路は2009年、前年の台湾政府による中国人観光客受け入れ解禁を受け、全くの白紙の状態から1年間で年間約1万8千便に急成長。15年には約7万7千便まで成長した。しかし、16年に台湾独立派の民進党に政権が移ったことで中台関係は急激に冷え込み、台湾側が入国審査を厳格化した影響もあり、多くの中国中小都市への直行路線が廃止された。

 中国人観光客を対象とする観光ガイドは、18年6月現在で約3万5千人が登録しているが、転職を踏みとどまっている2割のガイドも経済的には苦しい状態だ。観光ガイド協会では国内ツアーガイドになるための研修会を定期的に開催したり、通訳とペアを組んで行う海外ツアーのガイドの試みを行ったりするなど、救済措置に追われている。