8万トン貨物船 那覇に APLケネディ号 県内入港最大


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇新港に接岸したAPL社の貨物船「プレジデントケネディ」=24日午前

 北米西海岸と那覇、本土などを結ぶAPLの貨物船「プレジデントケネディ号」が24日早朝、那覇新港の国際コンテナターミナルに入港した。全長約300メートル、総トン数8万2794トンで、APL代理店の琉球物流によると沖縄に入るコンテナ船としては過去最大。

 APLは北米西海岸と日本・極東をつなぐ航路で運航していた6万5千トン前後の6隻を、ケネディ号など6万5792トン~8万2794トンの6隻に切り替え、那覇には週1回入港する。

 航路も一部変更し、米ロサンゼルス―那覇間の所要日数は20日前後から14日間に短縮、米国から那覇向けに冷凍肉や魚、野菜や果物の輸入促進を見込む。

 24日、寄港セレモニーが行われた。船内でニコラス・ディーシャー船長に那覇港管理組合の田原武文常勤副管理者が記念品などを手渡した。ディーシャー船長は「速度や燃費が向上し、接岸の安全性も向上している」と話した。田原氏は「那覇新港は大型の貨物船も受け入れられる。貨物量が増えることを期待する」と述べた。船はガントリークレーン2機を使ってコンテナを運び、午後2時ごろには釜山に向けて出港した。