琉球忍者、さらに充実 創作ショー刷新 「忍者弁当」も開発 読谷村


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
空手や古武術を取り入れたショーを披露する琉球忍者の出演者=6月29日、読谷村宇座のレキオスシアター

 【読谷】沖縄県読谷村の残波岬いこいの広場に併設されている娯楽施設「レキオスシアター」で、新世代エンターテインメント劇場「琉球忍者」を運営しているアシビエンタープライズ(當山浩社長)がプログラムの充実を図っている。これまでの昼のプログラムに、動画撮影もある殺陣体験などを加え、外国人観光客の需要に応える。創作の琉球忍者ショー「新・治金丸伝説」もリニューアルし、さらなる観客動員を目指す。

 琉球忍者は2016年4月から上演しており、18年3月現在で公演400回、海外を含む出張公演は54回で、観客は約1万2千人を動員した。16年には日本忍者協議会の正会員に加わった。

 今回のプログラム充実で、残波岬に訪れる年間8万人の観光客をレキオスシアターに誘客する狙いがある。外国人観光客をターゲットにした「忍者弁当」も開発した。

 當山代表は「海外の人に沖縄の良さを知ってほしい。沖縄の人にも見てもらいたい」と力を込めた。

 創作「新・治金丸伝説」は琉球に伝わる宝剣・治金丸をめぐり、空手の達人とされる京阿波根実基と二つの忍者集団が争う内容となっている。

 リニューアルに当たって、村座喜味在住の渡久地雅斗さん(24)が脚本を手掛けた。「演技の構成を組み直し『分かりやすくなった』という声をもらっている。殺陣の精度などももっと上げたい」と意気込んだ。

 イベントや体験の問い合わせはアシビエンタープライズ(電話)098(921)5238。