菅官房長官「辺野古移設進める考えに変わりない」 翁長知事の承認撤回表明に


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菅義偉官房長官(資料写真)

 【東京】翁長雄志知事が辺野古新基地建設の埋め立て承認撤回に向けた手続き開始を表明したことを受けて、菅義偉官房長官は27日午前の会見で「沖縄県から何らかの通知等がくれば、法令の規定に従い適切に対応していく。辺野古移設に向けた工事を進めていく考え方に何ら変わりない」と改めて工事推進の姿勢を強調した。

 会見では、重ねて2016年の最高裁判決を挙げて「判決の趣旨に従い、国と県の双方で互いに協力し、誠実に対応し、辺野古沿岸行きの埋め立て工事を進めていくことが求められる」と話した。

 その上で「政府としては引き続き作業の安全に十分留意した上で、関連法令に基づき、自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮し、辺野古移設に向けた工事を進めていくという考え方に何ら変わりない」と述べた。

 撤回で工事が止まる事態が予想されることへの対応策については「仮定の話には答えは控える」と明らかにしなかった。その上でこれまでの県とのやりとりについて「丁寧に丁寧に今日まで対応してきている」と強調した。【琉球新報電子版】