沖縄県知事選 佐喜真氏に一本化へ 自民候補者 安里氏と会談


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安里繁信氏(左端)と知事選について面談する佐喜真淳氏(右端)=31日午前、那覇市牧志の安里繁信選挙事務所

 11月18日投開票の県知事選で、出馬の意思を示している宜野湾市長の佐喜真淳氏(53)と元沖縄観光コンベンションビューロー会長の安里繁信氏(48)が31日、那覇市内で会談した。県政奪還に向け候補者の一本化が必要との認識で一致し、協議の継続を確認した。自民党県連は佐喜真氏への一本化に向けた交渉を続けており、この日の会談には国場幸之助会長ら県連幹部も同席した。安里氏周辺によると、安里氏は県連の意向を踏まえ、支持者への説明が付き次第、佐喜真氏への一本化に応じる見通し。

 会談では、一本化に向けて双方で政策などをすり合わせていくことで合意した。県連は早ければ8月中旬にも一本化を実現したい考え。一方、安里氏周辺は「選考委員会の決定は重い」との意見が出るなど、県連の説得に応じる構えだ。会談終了後、記者団の取材に応じた国場会長は「非常に前向きな協議で重要な第一歩となったと確信している。誰に一本化するかは明白だ。それが政治だ」と述べ、佐喜真氏一本化に自信を見せた。

 会談は、安里氏の後援会事務所が入る那覇市牧志のいとみね会館で行われた。安里氏が佐喜真氏との面談を要望し、県連が場を設けた。佐喜真氏は記者団に対し「安里さんが持つビジョンを評価し、これからも一緒になって県政発展のために頑張っていくことは互いに確認している。県連が中心となり、互いが納得できる環境づくりに努めていけると思う」と語った。

 一方、安里氏は「方針転換はしていない」と、引き続き出馬の意思を示した上で「選挙までの3カ月間をどう乗り越えるか入り口に立った。(今日は)佐喜真市長の考えを聞き、我々の考えも伝えたということにとどまった」と話した。