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2018年の県産モズクの生産量が、前年比16・4%増の2万1031トンになった。11年ぶりの2万トン台となる豊作だった。日照や塩分濃度などの気象条件に恵まれたことが要因とみられる。漁協別の生産量は勝連漁協が同3・1%増の8273トンで最多、知念漁協が同12・8%増の3426トンで続いた。伸び率では久米島漁協は前年の2・14倍で過去最多2368トン、八重山漁協が2・05倍の2309トンだった。
県もずく養殖業振興協議会が各漁協から取りまとめ、31日に県が発表した。
07年に記録した過去最多の2万2219トンに迫る豊作になった。07年当時は2万トンを超えると在庫を抱えて単価が下がったが、今回は単価が上昇傾向で好調に推移しているという。
島尻勝広農林水産部長は「これまでほとんどが塩蔵だったが、今は生モズクが増えて食べ方の幅も広がった」と話した。成分のフコイダンの健康効果が注目され、12月から3月に収穫する完熟前の「早摘みモズク」など台風などのリスク回避につながる生産態勢も定着してきたという。
伸び率が最も高かった久米島漁協は、網の枚数を増やしたが天候不良でここ2年は不作だった。モズク一次加工所の東江將悟場長は「技術はあるが天気が難しかった。良い方向に転んでよかった。来期はさらに1・2~1・5倍に水揚げ量を増やしたい」と喜んだ。