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人は何歳からでも挑戦できる―。1日の交流演武会でピンアン三段(型)を披露した佐々木弘子さん(85)=東京都出身=は、健康維持のためにと84歳で空手を始めた。浦添市の小林流大信館(大城信子館長)の道場に週1回通い、“シニア仲間”と爽やかな汗を流す。佐々木さんは「思い切り体を動かせば気持ち良い。第二の青春を謳歌(おうか)している」と話す。
夫の病気を機に約10年前から息子夫婦が住む沖縄と東京を行き来する生活を続けてきたが、数年前に移住。何か沖縄らしいことをしたいとの思いから、空手を始めた。所属する大信館のシニアクラスには60歳以上の女性もたくさん在籍しており「初心者でも焦らず、楽しく練習できる」と言う。
空手について目を輝かせながら「心も体も鍛えられる優れたスポーツであり、沖縄の誇るべき文化だ」と語る。純白の胴着に身を包む佐々木さんの表情は、充実感に満ちあふれている。