沖縄県知事選 安里氏、10日までに出馬判断


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安里繁信氏

 11月18日投開票の県知事選に向け、出馬の意思を示している元沖縄観光コンベンションビューロー会長の安里繁信氏(48)は1日、保守中道勢力の一本化について「遅くとも8月10日までには決断したい。可能性が1%でもある限り、出馬を模索したい」と述べ、立候補の可否について10日までに最終判断することを明らかにした。本紙の取材に答えた。

 一方、自民党県連は8月中旬にも候補者選考委員会が擁立した佐喜真淳宜野湾市長(53)への一本化が実現するとみている。安里氏側近からは「選考委員会の決断は重い」との声があり、佐喜真氏への一本化に応じるべきだとの意見も出ている。

 自民県連関係者は「(安里氏は)支持者への説明が終わり次第、『英断』する。県政奪還への思いは同じだ」と述べ、安里氏は近く出馬を断念するとの見通しを示した。

 ただ、安里氏支持者には、出馬すべきだとの声も根強く、一本化に向けては紆余(うよ)曲折も予想される。

 安里氏は決断の時期について「8月11日の県民大会前後に県政与党を含めて政治的な動きが出てくる可能性があり、それまでに保守中道勢力を一本化しなければならない」と述べた。また、一本化するまで支持拡大を狙った運動は展開しないことを、佐喜真氏側も含めて双方で確認したことを明らかにした。

 安里氏は2日以降、支持者との会合を断続的に持つ予定で「支持者に説明責任を果たす必要がある。佐喜真氏の後継者の人選も含めて情勢を見極めたい」と話した。