沖縄県21世紀ビジョン 17年度257施策を初判定 施策「順調」56%  「順調だが成果遅れ」30%


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 県企画部は2021年度までの「県21世紀ビジョン実施計画」を検証する「PDCA(計画→実施→検証→改善)」で計画の後期1年目に当たる17年度に実施した257施策の推進状況を初めて判定した。「順調」「おおむね順調」が146施策(56・8%)で「取り組みは順調だが成果は遅れている」「取り組みはおおむね順調だが成果は遅れている」が78施策(30・4%)だった。県企画部では「成果につながっていない取り組みの改善を進めていけば、指標の達成に近づく」としている。

 昨年、466の成果指標のうち達成が46・6%にとどまり、主な取り組みが成果に表れていないことが明らかになった。今年は新たな判定手法を導入し、施策の「成果指標」の達成状況と「主な取り組み」の進捗(しんちょく)状況を組み合わせて分析した。

 成果指標と主な取り組みの達成状況の割合がいずれも40%以上の施策を「おおむね順調」「順調」とした。取り組みの達成が40%以上でも、成果指標の達成が40%を切る施策は「取り組みはおおむね順調だが、成果は遅れている」とし、「赤土等流出防止対策の推進」「製糖業企業の高度化推進」「生活習慣病等の予防対策の推進」などが当てはまった。生活習慣病予防対策は成人肥満率や成人男女の死亡率、喫煙率などで達成率を押し下げた。