【中国時報】娘が愛した台湾 日本人画家描く


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 墨彩画家として知られる藤井克之さん(64)は昨年から、早世した娘・小百合さんが愛した台湾を訪れて風景をスケッチしている。初となる海外での個展を今年台北で開き、話題になっている。

 小百合さんは25歳の時、初めて台湾を訪れて大ファンに。2012年には日本語教師として台北の日本語学校に就職し、台湾暮らしを楽しんでいた。しかし13年、体調を崩して帰国。乳がんのため、16年に亡くなった。享年32だった。

 藤井さんは17年から台湾を訪れて、娘が愛した風景をカメラや絵に収めてきた。「描いたのは娘が歩いた道や愛した風景。娘が覚えた感動を私も味わいたかった」と動機を語っている。