「思い引き継ぐ」 オール沖縄、前を向き 翁長知事死去


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 11日に那覇市の奥武山公園陸上競技場で開かれる「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」(辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議主催)には、翁長雄志さんが登壇する予定だった。翁長さんは自分で考えを説明したいとしてあいさつ文を残しており、当日は謝花喜一郎副知事が代読する。翁長さんの急逝を受け、オール沖縄会議の関係者からは「悔しい」「思いを引き継ぐ」などの声が上がった。

 オール沖縄会議共同代表の高良鉄美琉球大学法科大学院教授は「撤回表明の時は力強い姿を見せていたのでショックだ。言葉が出ない」と声を落とした。

 「知事がこれまで頑張ってきたことを思うと、乗り越え、思いを引き継いでいかなければならない。知事もそれを望んでいるはずだ」とし、県民大会は「追悼の意味も込め、知事のメッセージをかみしめる大会にしたい」と前を向いた。

 玉城愛共同代表も「翁長知事は最後の最後まで新基地建設反対の思いを持っていた方だ。悔しいし、悲しい」と語った。「私自身も辺野古新基地建設に反対の思いは変わっていない。むしろ強くなった。これからも運動を続けていく」と決意を新たにした。