菅義偉官房長官は10日午後、那覇市松山の大典寺で開かれている翁長雄志知事の通夜に参列した。
記者団の取材に菅氏は「突然の逝去に大きな驚きと同時に心からご冥福を申し上げた。知事とは普天間飛行場の辺野古移設については意見が分かれていたが、沖縄の振興発展について話し合ってきた」と振り返り、「大変思い出深い、そういう思いで焼香した」と述べた。
菅氏は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設については、引き続き工事を進める考えを示した。
菅氏は辺野古移設工事で、予定通り今月17日に埋め立て土砂を投入するのかとの問いに「普天間飛行場の危険除去、固定化を避ける、抑止力の維持、そうした中で地元の市長、県知事が決定していただき、閣議決定した」と述べ、移設工事を進める考えを示した。
土砂投入のタイミングについては「昨日(埋め立て承認撤回に向けた)聴聞が行われた。どうするのかは県が決めることなので、しばらく見守りたい」とした。【琉球新報電子版】