翁長知事の通夜、弔問続々 笑顔の遺影、参列者冥福祈る


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
翁長雄志知事の通夜。参列する人たちが続々と入っていった=10日、那覇市の大典寺

 8日に死去した沖縄県の翁長雄志知事の通夜が10日夜、那覇市松山の大典寺でしめやかに営まれた。菅義偉官房長官、福井照沖縄担当相ら閣僚をはじめ、県内の政治・経済関係者のほか、多くの一般県民が訪れ、翁長氏の冥福を祈った。

 遺体が入ったひつぎの傍らには、晩年好んで飲んでいたワインの瓶が並び、笑顔の翁長知事の遺影が飾られた。遺族によると、遺影の写真はことし初めごろに孫3人を抱いて撮った写真から切り取られた。

 午後4時10分ごろ、自宅を出た翁長知事のひつぎは同50分ごろ、大典寺に到着し、親族らがひつぎをゆっくりと会場まで運んだ。午後5時半ごろから弔問客が続々と訪れて列ができ、午後6時から同9時まで弔問客は途切れなかった。弔問客の一人によると、翁長さんは闘病で体は痩せつつも穏やかな顔をしていたという。

 翁長知事の出棺は11日、告別式は13日午後3時から4時半、那覇市松山1の9の1の大典寺で行われる。告別式の前には、位牌(いはい)を乗せた車両が県庁正面玄関や、4期計14年間の市長時代に通った那覇市役所の正面を通過する。告別式の喪主は妻の樹子(みきこ)さん。