宮城 久緒 
台風１４号は１２日午前３時現在、宮古島地方に最も接近し、宮古島地方では非常に激しい雨になっている。沖縄気象台は沖縄本島地方や宮古島地方で強い風が吹き、海はしけとなるとし、低い土地の浸水、土砂災害、落雷、突風、うねりを伴った高波、高潮に注意するよう呼び掛けている。
宮古島地方気象台は１２日午前４時前、「宮古島市で５０年に一度の記録的な大雨となっているところがある」として災害発生への警戒を呼びかけている。宮古島平良付近で午前２時４０分に１２０ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報（１時間雨量）が発表された。現在、大雨警報（土砂災害、浸水害）も出ており、沖縄気象台は１２日昼前まで土砂災害、１２日朝まで低い土地の浸水にも警戒するよう呼び掛けている。
台風１４号は１２日午前３時、宮古島の北北東約５０キロにあり、１時間に約２０キロの速さで西に進んでいる。中心気圧は９９０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は２０メートル、最大瞬間風速は３０メートル。
１２日はやや発達しながら、次第に宮古島地方から離れて東シナ海を北西に進み、１３日には華中に上陸する見込み。
１２日は渡嘉敷村渡嘉敷で最大瞬間風速２０・６メートル、南城市糸数で１９・９メートルを観測した。 宮古島地方では１２日朝まで、西よりの非常に強い風が吹く見込み。１２日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は沖縄本島地方１８メートル（２５メートル）、宮古島地方２０メートル（３０メートル）、八重山地方１７メートル（２５メートル）、大東島地方 １５メートル（２５メートル）。【琉球新報電子版】
