知事選、佐喜真氏が正式に出馬表明 「対立や分断から無縁な沖縄を取り戻す」


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沖縄県知事選へ正式に出馬表明した佐喜真淳宜野湾市長=14日午後0時22分、宜野湾市役所

 9月30日投開票の知事選に向け、宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が14日、正式に出馬を表明した。同日午前、大城政利市議会議長に辞職願を提出した。

 佐喜真氏は辞職願を提出後、報道陣に対して「元気で明るい、対立や分断から無縁な沖縄を取り戻すために全身全霊をかける」と決意を語り、「県民所得の向上など沖縄の発展に向けた県土づくり、沖縄の未来づくりが争点になる」とした。

 市議会は17日に臨時議会を開き、佐喜真氏の辞職に同意する見込みで、佐喜真氏は18日付けで失職する。佐喜真氏は知事選の最大の争点となる辺野古新基地建設の是非については「政策発表の際に発表したい。何よりも大切なのは普天間飛行場の危険性の除去で、継続使用があってはならない。移設先は後日述べたい」と語り、言及は避けた。

 翁長県政に対しては「国との関係などにおいて争いが絶えず、ひずみや分断が生まれてしまったことも事実だ」と述べた。
 
 佐喜真氏辞職に伴う次期宜野湾市長選は知事選と同日に実施される見通し。
 県政与党は8日に逝去した翁長雄志氏の後継の人選作業を14日から本格化させる。
【琉球新報電子版】