お供え準備万端に 旧盆用青果、入荷ピーク


社会
この記事を書いた人 大森 茂夫
旧盆に合わせて入荷した輸入バナナとパイナップル=17日、那覇市港町の那覇青果物卸商事業協同組合

 旧盆(8月23~25日)の供え物に使うバナナやパイナップルの入荷がピークを迎えている。那覇市港町の那覇青果物卸商事業協同組合(名嘉重則理事長)で17日、入荷した輸入青果が次々と運び込まれた。出荷は16日から始めており、早ければ18日にも店頭で販売される。

 バナナは105トン、パインは100トン入荷した。いずれも昨年並みの数量。主産地のフィリピンで異常気象のため規格に合う物の割合(製品率)が低下した。例年は沖縄へ一括で輸送するが、台風の発生に備えて2回に分けて福岡経由のルートも活用するなど、例年と異なる状況に対応して、供給量を確保した。

 旧盆時期は青果の需要が急激に高まる。那覇青果によると昨年の旧盆時期は、バナナは通常時の8倍、パインは3倍の取扱量があった。長松九一郎事業第1部長は「(今年は)台風でバナナが欠品した日もあった。旧盆は絶対に入荷量を確保するべく産地と連携し、予定通り入荷できた」と語った。ほかにモンキーバナナ8トン、オレンジ50トン、グレープフルーツ22トンなどが入荷する。