バスケットボールの沖縄ポッカ杯第16回全沖縄ジュニア大会最終日は16日、豊見城市民体育館で男女決勝があった。男子の豊見城は美東との接戦を48―44で制し、初優勝した。女子の金城は75―33で具志川東に快勝し、初の栄冠となった。
◆豊見城、劣勢で動じず
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4回戦と準々決勝は全て逆転勝ちと、粘り強いプレーで勝ち上がってきた男子の豊見城。美東との決勝はリードを中盤にひっくり返される場面もあったが、主将の松田悠之介を軸に得点を重ね、48―44で苦しい試合を制した。決勝で34得点を挙げ、勝利の立役者となった松田は「(最後までどうなるか分からない)ドキドキ感があって、楽しかった」と高揚した気持ちを抑えられない様子だった。
守備は180センチと上背のある相手選手に対し、4番高嶺空がブロックアウトでリバウンドを奪った。ほかの全員がボールを奪って松田にボールを集め、松田はインサイド攻撃で得点を重ねていった。序盤は豊見城のペースで試合が進み、リードを広げた。
しかし第2クオーター(Q)中盤から松田へのマークが強くなり、得点できない時間が続く。第3Qに一時逆転を許したが、「動揺しなかった。もっと低い姿勢でドリブルすることを意識した」(松田)とさらにギアを上げ、相手守備を抜けていった。
第4Qも高嶺、大湾政尊らはさらに粘り強く守備に徹し、松田、そして賀数秀太も得点を決め、4点差で逃げ切った。宝藏寺祐司監督は「相手に追い上げられても笑顔でやっていこうと言っていた。よく頑張った」と選手の頑張りをねぎらった。
(喜屋武研伍)
◆金城、運動量で圧倒/ダブルスコア引き離す
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「守備から攻撃のリズムをつくり、走り勝つ」(山内美乃里監督)チームを目指す女子の金城は、具志川東との決勝も、堅守と速攻など運動量で圧倒。序盤からリードを広げ、75―33で圧倒した。初の頂点をつかみ取った高江洌夏芽主将は「うれしい。最高です」と喜びを爆発させた。
仲松里桜、新垣夢らが守備でリバウンドを奪うと、新垣の攻撃を中心に、城間のなみ、川端花美らが3点弾で得点を重ねた。第2クオーター以外は、失点を10点以下に抑えるなど、守備も安定していた。
攻撃の要となった新垣は「マンツーマンをつけられて苦しかったが、チームで勝てて良かった。次は全国制覇が目標」とさらなる高みを見据えた。