県政与党会派や辺野古新基地建設に反対する政党や企業、団体でつくる「平和・誇りある豊かさを!ひやみかちうまんちゅの会・調整会議」の照屋大河議長らは23日午後、沖縄市の玉城デニー衆院議員(58)の事務所を訪ね、9月30日投開票の県知事選で翁長雄志知事の後継候補者として出馬を要請した。
玉城氏は「後援会と会議し、真剣に前向きに考えていければ。できるだけ早いタイミングで表明できればと思っている」と述べた。周辺によると、玉城氏は26日にも後援会との会議を開いた上で、正式に出馬会見に臨むとみられる。
照屋議長は出馬要請で、「『翁長雄志知事の意志を引き継ぐ人』、『オスプレイ配備撤回、普天間飛行場の閉鎖・撤去、県内移設断念の建白書実現に全力で頑張る人』という選考基準に照らして玉城デニー氏が最適任であること、翁長知事の信任の厚い人であることを確認し、23日の調整会議で全会一致で決定した」と述べ、玉城氏に要請書を手渡した。
照屋議長の出馬要請に対し、玉城氏は「しっかりと受けさせて頂く」と答えた。記者団に対して玉城氏は、「かねてから翁長知事の姿勢を尊敬していた。私が決めさせて頂くのであれば、翁長知事のあらゆる意志を引き継いでいけるような、自分自身の中で深く胸に納めて決定していきたい」と述べ、出馬に前向きな姿勢を示した。【琉球新報電子版】