上江洲さん英語弁論優勝 全日本学生大会 ルーツ、沖縄に触れる


社会
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JNSA杯全日本学生英語弁論大会で優勝した、お茶の水女子大2年の上江洲まりのさん=那覇市泉崎の琉球新報社

 第50回JNSA杯全日本学生英語弁論大会でこのほど、沖縄県出身でお茶の水女子大学2年の上江洲まりのさん(20)が優勝に輝いた。2年連続の出場で、昨年決勝に進出できなかった悔しさをばねに挑んだ大会。「うれしさと達成感でいっぱい」と笑顔で語った。

 大会は、JNSA(日本学生協会)に登録している学生53人が出場し、上位10人が決勝に進出した。上江洲さんは、米IT大手アップルのカリスマ経営者である故スティーブ・ジョブズ氏の言葉「ばらばらの経験であっても将来それが何らかの形でつながる。点と線をつなげる」を題材にして、米国人の祖父を持つ自身のルーツや沖縄の歴史について発表した。

 「沖縄が大好きで、県外に進学するのも躊躇(ちゅうちょ)したくらい。その沖縄を題材にスピーチをしたいとずっと思っていて、かなえられて良かった」と話した。

 上江洲さんは5月に英国で開かれた16~20歳を対象にしたスピーチの世界大会にも出場した。「今後も視野を広げてたくさんのことにチャレンジしたい。来年は留学もする予定だ」と意欲を見せた。