観光客6年ぶり減 7月88万4100人、台風影響 沖縄


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 沖縄県文化観光スポーツ部は24日、7月の入域観光客数の概況を発表した。台風の接近で航空便やクルーズ船に欠航が発生したことから、観光客数は前年同月比2・6%減の88万4100人となった。前年同月比で減少となるのは2012年9月以来。前年同月比を上回る記録は69カ月連続でストップし、各月の過去最高更新も56カ月連続で止まった。

 7月は台風の影響でクルーズ船は9隻、航空路線は803便が欠航した。クルーズ船で約1万8千人、航空路線で5~6万人が影響を受けたとみている。同部の嘉手苅孝夫部長は「沖縄観光の魅力が減少したわけではない。台風の影響がなければ前年同月を上回っていたはずだ。8月は盛り返すだろう」と述べた。

 国内客は前年同月比3・6%減の59万3300人となった。東京や関西、福岡は台風による航空便の欠航やツアーのキャンセルで前年同月を下回った。航空会社の割引航空券の販売が良好だった名古屋は増加した。外国客は同0・6%減の29万800人だった。クルーズ船の寄港回数減少や航空便の欠航で中国本土や韓国、香港は減少した。台湾は航空路線の拡充やクルーズ船の大型化で前年同月を上回った。