「安室ちゃんは青春」新報企画展 初の週末にぎわう


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多くの来場者でにぎわいを見せる企画展「My Hero~琉球新報でたどる 安室奈美恵25年の軌跡」=25日、那覇市泉崎の琉球新報社1階ロビー

 那覇市泉崎の琉球新報社1階ロビーで開催している県出身歌手の安室奈美恵さんの活躍をたどる企画展「My Hero~琉球新報でたどる 安室奈美恵25年の軌跡」(主催・琉球新報社)は25日、開幕から初の週末を迎え多くの家族連れや友人同士でにぎわった。ライブ映像を放映するスクリーンの前には終日、人だかりができ、歌を口ずさむ人や涙を流す人の姿もあった。

 企画展では1990年代から最新の本紙掲載の関連記事約75点や、県出身アーティストの照屋勇賢さんが紅型で安室さんを描いた作品「Heroes(ヒーローズ)」などが展示されている。2017年の沖縄ライブや18年のラストドームツアーの一部映像も放映している。

 「安室ちゃんは私たちの青春」と話すのは南風原町から訪れた國仲貴恵さん(37)、寿美さん(35)姉妹。「涙なしには見られないから」とハンカチで涙を拭いながら、ジャケット写真やポスターに見入った。友人らからの誕生日プレゼントは、決まって安室さんのCDだったと話す寿美さんは「今年が最後と思うとさみしい」と涙した。

 貴恵さんは、安室さんが00年に那覇市民栄誉賞、18年に県民栄誉賞を受賞した際の記事に目を通し「年々輝きを増していった安室ちゃんの歴史を見ているよう」とほほ笑んだ。

 ラストドームツアーの映像をじっと見詰めていた、沖縄市の中里達雄さん(69)と節子さん(71)夫婦は「安室さんは孫のような存在」とつぶやく。ストリートダンスを習う小学生の孫の姿が、映像の中で笑顔で踊る安室さんと重なるという。達雄さんは「安室さんをいつも身近に感じていた。沖縄のスーパースターだ」、節子さんは「引退後もエールを送り続ける」とそれぞれ話した。

 企画展は入場無料で、9月16日まで(午前10時~午後7時)。