喜友名アジア頂点 空手男子形 3試合5ー0完勝


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
             喜友名諒

 ジャカルタ・アジア大会第8日は25日、空手道男子形で28歳の喜友名諒(劉衛流龍鳳会、興南高―沖縄国際大出)が同種目では日本勢3大会ぶりの頂点に立った。喜友名は3試合をいずれも5―0の完勝で制した。世界ランキング1位の王者が第一人者の貫禄を見せつけた。 

 この日はボウリング男子6人戦(6ゲーム)もあり、沖縄県勢の安里秀策(北中城中―福岡第一高―朝日大、日高東宝ボウル)と幸喜将太(中部工業高出、エナジックインターナショナル)が日本代表の一員で臨んだが、3位の台湾に35点届かず4位となり、表彰台を逃した。

 空手道は2020年の東京五輪追加種目で、喜友名は五輪での金メダル獲得へ向け、一層期待が高まる完勝Vとなった。

 「全て5―0で勝たないと沖縄に帰れない」と世界王者としてしっかり結果を残し、ほっとした様子の喜友名。「誰が見ても心を動かせる形を見せて、東京五輪につなげたい」と気を引き締めながら、2年後に意欲を見せた。

 今大会の沖縄県勢の金メダルはボウリング男子トリオ戦の安里、ソフトボールの洲鎌夏子(知念高―環太平洋大出、豊田自動織機)に続き、喜友名が3人目。

 喜友名は7月にヨルダンで開催された第15回アジア選手権大会で、個人形で3連覇を達成し、金城新、上村拓也と組んだ団体も制して2冠を達成した。