大城(昭薬付中2年)3競技制覇 沖縄キッズトライアスロン第3S


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中学生の部全種目で優勝した大城滉=26日、那覇市の波之上自動車学校(古堅宗陽撮影)

 年間王者を決める「エグチホールディングスカップ 沖縄キッズトライアスロン」の第3ステージは26日、沖縄県那覇市の波之上自動車学校・波之上スイミングスクールを使った特設会場で開催された。スイム、バイク、ランで争うトライアスロンとラン、バイク、ランのデュアスロン、スイムとランのアクアスロンの3競技を各学年ごとに分かれ競った。中学生の部では大城滉(昭和薬科大付属2年)がトライアスロン(スイム270メートル、バイク6キロ、ラン2キロ)を25分57秒で制し、デュアスロン、アクアスロンも優勝し、3冠を達成した。

 トライアスロン小学4年生の部(スイム100メートル、バイク3キロ、ラン1キロ)は女子の赤嶺那々花(潮平)が15分2秒で男子選手を含めた中でもトップの成績で優勝した。トライアスロン小学6年生の部(スイム180キロ、バイク4・5キロ、ラン1・5キロ)の男子では韓国から参加したキム・ドンジュが20分19秒で頂点に立った。

 トライアスロン、デュアスロン、アクアスロンの3競技を行う過酷な日程だったが、中学生の部で大城滉(昭薬付2年)が全てで優勝し、3冠を達成した。最終種目のアクアスロンのゴール後は疲労を見せながらも「3シーズン目で初めての3冠。素直にうれしいですね」と表情は晴れやかだった。

 最終種目のアクアスロンが鬼門だった。これまで2シーズンともに連戦の疲労から足がつってしまい、思うような走りができなかった。この日はスイムは1位で上がるもラン序盤でつりそうになり4位まで順位を落とす。それでも「600メートル地点で3位に、1キロ地点で2位」と総距離2キロのレースを冷静に描き徐々に順位を上げた。

 残り約500メートルでスパートをかけて1位の丹羽優陽の背中を捉え、ゴールまでの約200メートルのスプリント対決を制した。倒れ込みながらゴールした後、1位を告げられると空を見上げながら何度も喜んだ。

 第2シーズン後、スタミナ不足を痛感し、練習量を増やすなどした成果が現れた。「三つ取って、スタミナがついてきていると実感する」と手応えを感じる。昨年初出場で全国との差を感じたU―15日本選手権への出場を目指す。「昨年は40位台だったが今回は10位台を狙う」と自身の成長した姿を全国にぶつける。
 (屋嘉部長将)