「伝統芸能気軽に見て」 沖縄市観光協会、誘客へ「うとぅいむち」 観客、笑顔でカチャーシー


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カチャーシーで盛り上がる観客たち=18日、沖縄市上地のなんた浜

 【沖縄】伝統芸能を気軽に多くの人に見てもらおうと、沖縄市観光物産振興協会(島袋隆会長)は7月から琉球芸能によるエンターテイナーショー「琉球芸能うとぅいむち~沖縄市への誘い」を市上地の民謡クラブ「なんた浜」で開催している。四つ竹やエイサー、鳩間節など約10演目を約45分で鑑賞できる。琉球芸能ショーを国内外の人に親しんでもらうほか、若手演者の舞台出演の機会を設けることで県内演者の技術力底上げも図る。

 同事業は、県の「沖縄観光コンテンツ開発支援事業」の一部委託を受け、本年度いっぱい開催する予定。市上地の民謡クラブ「なんた浜」で毎週土曜午後6時、同7時45分の1日2回公演。観覧料は、ワンドリンク付きで2500円(税込み)。11月には、市知花の東南植物楽園での公演も予定している。

「肝がなさ節」を披露する演者ら

 通常は1演目に数十分かかるものを、1演目当たり3~5分に短縮した。県立芸大の卒業生らが出演し、若手の技術向上も狙う。会場が市繁華街中心部にあることから、周辺施設への経済波及効果も期待できるという。

 18日の公演には、県内外から約30人の観客が訪れた。福井県から観光で来た榎谷美優さん(24)は「初めて生で沖縄の芸能を見られて、もっと沖縄のことが好きになった」と話し、共に訪れた友人とカチャーシーを笑顔で踊った。

 市観光物産振興協会の山田一誠事務局長は「観光客だけでなく、沖縄の伝統芸能を見たことがない県内の方にもぜひ楽しんでもらいたい。鑑賞後は、コザの夜の街を歩いて楽しんでほしい」と、来場を呼び掛けている。

 問い合わせは(電話)098(989)5566。