【名護】沖縄県の名護パイナップルワイナリー(上江洲朝則社長)は28日、「砂糖の入っていないパイン缶詰・ジュース」(商品名ロイヤルスウィート)の製造始動式を名護市のナゴパイナップルパーク工場で開いた。
ことしは台風の発生が多かったが収穫に影響はなく、果実本来の甘みを楽しめる糖度13度以上のパイン100トンを本島北部から仕入れた。製造始動式はことしで15回目で、継続してパインを商品化しやんばる産パインの付加価値を高めてきた。
上江洲社長は「砂糖を使わずこれだけ甘くておいしい缶詰とジュースを続けることができたのは、生産農家や皆さんのおかげ」と感謝の意を表した。屋我地島でパインを生産して約40年の玉城正秀さん(63)は同社に出荷し「太陽で育てられたおいしいパインを沖縄だけでなく、みんなに知ってほしい」と話した。
缶詰は450グラム800円(税別)、ジュースは500ミリリットル1300円(同)。それぞれ2万缶と3万本の限定生産で、2商品で5千万円の売り上げを見込む。ナゴパイナップルパークや古宇利オーシャンタワー(今帰仁村)、パイナップルハウス(那覇市)のほか、ネットでも販売する。