30万票超が当落ライン データに見る知事選 前回翁長氏は36万余 投票率60%台推移


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 9月13日告示、同30日投開票の第13回県知事選挙には、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が出馬表明し、玉城デニー衆院議員(58)が出馬を予定している。知事選は過去12回行われている。2010年の第11回までは保守7勝、革新4勝との結果だったが、前回14年は従来の保革対立とは異なる構図で戦われ、保守、革新の票を取り込んだ翁長雄志氏が当選した。過去の得票結果を見ると、三十数万票が当落の分かれ目になっている。 (知事選取材班)

 1986年に現職知事だった保守系の西銘順治氏(65)=年齢はいずれも当時=と、革新系の金城睦氏(49)が争った選挙で、西銘氏は初の30万票超を得て当選した。その後、90年の選挙で革新系の大田昌秀氏(65)が33万票を獲得し、現職だった西銘氏を破った。

 98年には、現職の大田氏(73)に挑んだ保守系の稲嶺恵一氏(65)が、歴代知事選で最高得票となる37万4833票を得て当選した。

 2014年の前回選挙では4人が立候補したにもかかわらず、翁長雄志氏(64)が36万余りの票を取り、次点の仲井真弘多氏(75)に10万票近くの差をつけて当選した。

 投票率の推移を見ると、過去最も高かったのは1976年の第2回選挙で82・07%。社大党委員長の平良幸市氏(66)と民社党県連委員長の安里積千代氏(72)が戦い、革新の平良氏が当選した。2006年の第10回選挙以降は60%台が続き、4人が争った前回の選挙は64・13%だった。