沖縄県産パインの収穫9%増 17年産、5年連続増


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 沖縄総合事務局が28日に発表した2017年産の県産パイナップル収穫量は、前年産比9%(730トン)増の8500トンになり、5年連続で増加した。収穫面積は同1ヘクタール増の317ヘクタールだった。生食用の新品種で人気が高まり、生育期や果実が肥大する時期に天候に恵まれたことで順調に生育した。

 10アール当たりの収穫量(単収)は2680キロで、前年産比9%(220キロ)上回る出来だった。地域別に見ると、沖縄本島は同4%減の191ヘクタールの面積で、同2%増の4890トン。八重山は好調で、同7%増の124ヘクタールで、収穫量は同22%増えて3580トンになった。

 出荷されたパインを用途別で見ると、生食向けが5520トンで66%を占め、加工向けは2790トン(34%)だった。

 総合事務局によると、パインは生食用の需要が高まり、価格が好調に推移しているという。果実は新品種もあって大玉傾向になり、高齢化する農業者の世代交代ができれば、収穫量や面積のさらなる増加も期待できる。