やんばるの自然と人に育まれた感受性で全国大会へ 「DirtyMaltini」


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全国小中学生ダンスコンクール九州大会で金賞を受賞した「DirtyMaltini」(儀武頼人さん提供)

 【宜野座】福岡県福岡市で8月14日に開催された全日本小中学生ダンスコンクール九州大会で、宜野座村を拠点に活動する小中学生ダンスチーム「DirtyMaltini(ダーティーマルティニ)」が中学生オープン参加部門で金賞を受賞し、夢だった全国大会(東京・10月開催)への出場を勝ち取った。メンバーは「全国でも金」を合言葉に練習を重ねている。

 指導するダンスインストラクターの儀武頼人さん(43)はチームの強みについて「誰にもまねできない表現力だ」と語る。「豊かな自然と人の優しさに育まれてきた感受性から生まれた力。やんばる地域の子だからこその才能が評価された」と話した。

 九州大会は学校参加の部と、ダンススクールなどに所属する児童が出場するオープン参加の部の2部門に九州・沖縄の各県から計41チームが参加した。

 DirtyMaltiniのメンバーは、宜野座村文化センターがらまんホールのダンススクール「がらまんキッズダンススタジオ」に通う、宜野座村や金武町、恩納村の子どもたち8人。最年長が中学2年生で最年少は小学6年生。もともとは別のチームだったが大会に合わせて結成した。

 大会での演舞時間は約2分半。指先にまで神経を使い、呼吸を合わせ、リズムに乗せて力いっぱい踊った。金賞獲得に外間穂華(ほのか)さん(12)=喜瀬武原中1年=は「うれしい。上手なチームがたくさんいたので驚いた」と笑顔を見せた。

 夢の全国まで残り1カ月と少し。週に2回の練習に打ち込む。最年長の仲間星南(せいな)さん(14)=金武中2年=は「私たちの売りは元気。全国でも爆発させたい」と意気込みを見せた。