コンピュータおよびITに関する応用レベルの知識と技能が問われる国家試験「応用情報技術者試験」にこのほど、沖縄工業高校情報電子科2年の上岡周平さん(17)が合格した。全国で合格率が2割しかない難関試験で高校生の合格は珍しい。上岡さんは「合格の可能性は半々だと思ったのでうれしい」と笑顔を見せた。
上岡さんは1年生の10月に「基本情報技術者試験」に合格。「3年生になったら、就職活動で忙しくなるので、勉強するなら今のうちだと思った」と、半年間毎日1時間程度の勉強を重ねて、今回の試験に臨んだ。
マークシート式の基本技術者試験に比べ、応用試験は記述式で出題範囲も大幅に広い。「覚える範囲も多くて大変だったけど、なんとかこなせた」と合格を喜んだ。同校情報電子科の知名淳教諭は「県内の高校生の合格はあまり聞かない。おそらく何年かぶりだろう」と話している。
同校ではほかに、基本情報技術者試験に3年生の比嘉新之介さん(17)が合格した。3度目の挑戦が実った比嘉さんは「システムエンジニアを目指しているので、この資格を持っていたら有利になる」と語った。