運転代行 アプリで支援 アルパカ・ラボ サービス向上へ


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 Alpaca.Lab(アルパカ・ラボ、棚原生磨代表)は、運転代行業支援システムの開発と事業化を進めている。アプリで最短ルートや概算料金などを表示し、運転代行業者の作業の効率化を行うほか、業者の評価機能で、サービスの向上を目指す。導入に向けて全国運転代行協会沖縄支部と協力し、アプリの開発は琉球大学と行う。

 運転代行業者はアプリを使うことで、、目的地までの概算料金やルートを事前に知ることができ、客を選択できる。目的地が遠い場合など、売り上げとコストが合わないケースがあるが事前情報を得ることで防ぐことができる。

 利用者側は、地図上に運転代行車の居場所が表示され、最も近い業者を優先して呼ぶことができ、目的地までの概算料金も分かる。飲食店用には、呼び出し台数とテーブル番号を入力するだけで業者を呼べるようにし、電話などの手間を省ける。

 また客を乗せた数などの定量や利用者からの評価、講習会の出席率など全国運転代行協会沖縄支部が定める基準に達しているかなどもアプリに表示され、希望する代行業者を呼ぶことができる。

 2016年時点で県内の運転代行業者数は776業者、随伴車台数は1600台以上と全国最多だ。

 しかし、定められた保険に入らなかったり、保険料の滞納などで事実上無保険となったりしているケースが多く、営業認可証の貸し借りも横行しているという。評価機能によって安全な業者を選べる。

 同協会沖縄支部の新崎勝吉会長は「保険に入ってない業者が事故を起こし、客にも支払い要求が来たケースもある。安心安全な業界に変えるために取り組んでいく」と話した。棚原代表は「代行が利用しやすくなることで、飲酒運転の減少にもつながる」と述べた。