小児救急相談「♯8000」時間延長へ


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 沖縄県保健医療部は11日、夜間や休日の急な子どもの病気について相談に応じる小児救急電話相談「♯8000」の対応時間を延長すると発表した。午後7~11時の間は回線の拡充も行う。10月1日から。沖縄は救急病院での時間外の外来受診割合が全国で最も高い。10月からはこども医療費の現物給付も始まるため、適正受診に向けて対策を強化する。

 「♯8000」は現在、毎日午後7~11時の4時間、1回線で受け付けている。2017年度は延べ7959件の相談があった。相談者の約8割が♯8000への電話の後は夜間受診を控えているとの調査結果もあり、救急医療の負担軽減につながっている。

 10月からは平日午後7時から翌朝8時まで、土日祝日は午前8時から翌朝8時までに延長。電話がつながりにくいという指摘を受け、午後7~11時の間は2回線に増やす。

 厚生労働省の2014年調査によると、県内の救急病院の外来患者に占める時間外診療の割合は7.95%で、全国平均の2倍以上。保健医療部の砂川靖部長は「より多くの相談を受けることが可能になる。小児救急医療機関の負担軽減のため、♯8000の活用をお願いしたい」と呼び掛けた。