知事選告示 佐喜真氏、玉城氏ら4人が届け出 17日の選挙戦スタート


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沖縄県知事選挙に立候補した(左から)佐喜真淳氏、玉城デニー氏

 翁長雄志知事の在任中の死去に伴い実施される第13回沖縄県知事選が13日告示され、午前8時半の受付開始と同時に無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=、無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)、無所属新人で琉球料理研究家の渡口初美氏(83)、無所属新人で元会社員の兼島俊氏(40)の新人4人が立候補を届け出た。投開票の30日まで17日間の選挙戦がスタートした。

 立候補したのは届け出順(午前8時50分現在)に佐喜真氏、玉城氏、渡口氏、兼島氏の新人4氏。立候補の届け出は午後5時に締め切られる。今知事選は、自公政権の支援を受け県政奪還を掲げる佐喜真氏と、翁長氏を支えてきた県政与党が擁立した玉城氏による事実上の一騎討ちの構図で、普天間飛行場の返還移設問題や復帰から半世紀に差し掛かる沖縄振興の新たな制度設計などを争点に激しい前哨戦を繰り広げてきた。期日前投票は14日から始まる。

 佐喜真氏は普天間飛行場の早期返還と跡地利用の推進を掲げ、「対立から対話へ」と政府との信頼関係を通じた経済振興や県民所得の向上を打ち出す。

 玉城氏は普天間飛行場は早期返還と辺野古新基地阻止を訴える。「新時代沖縄」を掲げ、好調なアジア経済を取り込んだ自立型経済の構築を訴えている。

佐喜真 淳氏(さきま・あつし)。1964年8月9日生まれ。宜野湾市真志喜出身。千葉商科大卒。2001年に市議、06年に県議に初当選。12年の市長選で初当選を果たし、2期を務めた。

玉城 デニー氏(たまき・でにー)。1959年10月13日生まれ、うるま市出身。上智社会福祉専門学校卒。ラジオパーソナリティーを経て2002年、沖縄市議に初当選。09年衆院選で初当選し、4期を務めた。【琉球新報電子版】