10人で夜通し3日間手作り衣装で参加 思い込め、コスプレで参加した上間さん、棚原さん


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丹精込めた衣装でライブに参加した上間五月さん(右)と棚原由莉華さん=15日、宜野湾市

 安室奈美恵さんのライブに、15日初めてコスプレ参加した上間五月さん(28)=那覇市=と棚原由莉華さん(28)=同。終了後、上間さんは「引退する寂しさがライブ中に襲ってきた。ライブ会場にいる喜びと感情が入り乱れた」と目に涙を浮かべながら話した。棚原さんは「まだやめてほしくないという気持ちもあるが、音楽は聴けるから頑張っていける」と前を向いた。

 2人が着たのは、安室さんが昨年の25周年ライブでデビュー曲「ミスターU.S.A.」を歌ったときに着た白いミニスカートの衣装。上間さんは「最後のライブだからこそ、デビュー曲で着ていた衣装にした」と話す。

 衣装は友人の手も借りて3日間、10人掛かりで夜通し製作した。白のチューブトップにミニスカートを合わせ、黒いレースをミシンで縫い付けた。腹部にある黒いベルトは、青色のジーパンを自宅のフライパンで染料と煮て作った。

 上間さんの髪型は、当時の安室さんと同じラバーブローで、シルバーのアクセサリーをあしらった。腕にはタトゥーの代わりに、自然の染料で安室さんの25周年を祝うメッセージ。「安室ちゃんが“前を向いて生きていってね”と言っている気がした。私らしさを大切にして生きていきたいと思った」としみじみと語った。