輝き、勇気 ありがとう 安室さん 故郷沖縄で最終公演 あふれるファン「ナミエ」コール


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
安室奈美恵さんのラストライブ会場のすぐそばで笑顔を見せるファンら=15日夜、沖縄コンベンションセンター展示棟そば

 16日に引退する県出身歌手の安室奈美恵さんが15日夜、故郷沖縄で最後のライブを行った。宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開催された音楽イベント「WE ♥ NAMIE HANABI SHOW 前夜祭~I ♥ OKINAWA/I ♥ MUSIC~ supported by セブン―イレブン」に出演した安室さんは、パワフルなダンスと磨き上げた歌声で全8曲を歌い切り、“平成の歌姫”らしい姿を見せた。

 安室さんは「参加してくれたアーティストの皆さん、来てくれた皆さん、本当に本当にありがとうございました」と笑顔で語り、ファンに感謝と別れを告げた。

 この日、会場には安室さんの最後のライブを見ようと抽選で当たった約3500人のファンが県内外から駆け付けた。会場の外にも多くのファンが終結し、会場から漏れてくる最後の歌声に耳を傾けた。

 県出身のバンドMONGOL800(モンパチ)やBEGINも出演した。BEGINの比嘉栄昇さんは「本土では沖縄は〝アメリカ〟と言われていた時代に、奈美恵ちゃんが登場して沖縄の印象を変えた。うれしかった」と話した。モンパチの上江洌清作さんは「安室シージャー、25年間お疲れさま、ありがとう」と叫び、熱唱した。

 平井堅さんや台湾出身の歌手、ジョリン・ツァイ(蔡依林)さんも出演し安室さんの新たな門出を祝った。

 安室さんはイベントの最後にTシャツと赤いブーツ姿で登場した。切れのあるダンスと美しい歌声をファンに聴かせた。笑顔で手を振りながらファンに向かって「本当に来てくださりありがとうございました」と語った。別れを惜しむファンは最後まで「ナミエエコール」を送った。

 16日は、安室さんの楽曲に合わせた音と光の花火ショーが宜野湾市内で午後6時から開催され、安室さんの引退を盛り上げる。