沖縄県知事選、2候補が観光マニフェスト 佐喜真氏「1500万人体制整備」 玉城氏「環境保全に新税」


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 沖縄観光の未来を考える会(金城仁代表理事)は18日、30日投開票の知事選に立候補した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)、前衆院議員の玉城デニー氏(58)から回答を得た「観光マニフェスト」の内容を発表した。

 佐喜真氏は「入域観光客1500万人となる時代を見据え、積極的な受け入れ体制の整備を進める」とした。具体的には那覇空港の環境整備(国内線・国際線ビル連結施設の整備など)、観光スポットや宿泊施設などの体制整備、観光客の要望が多い高速フリーWi―Fi(ワイファイ)環境の整備を挙げた。

 玉城氏は「豊かな自然環境や美しい景観、独自の歴史・文化など沖縄が持つ資源を活用し、沖縄観光に新たな付加価値を付ける」とした。外国人観光客の誘致のため戦略的プロモーションを図るとした。また「東洋のカリブ海構想」を推進するとし、クルーズ船の寄港、拠点化、母港化に向けた整備を進めるとした。

 「沖縄観光の質と量の問題」に関して両氏の手法に違いが見られた。

 佐喜真氏は「滞在日数の延伸や魅力ある観光商品の開発、食の充実を支援する」と強調。消費拡大のためのクレジットカードや電子マネー決済などキャッシュレス化を促進するとした。

 玉城氏も滞在日数の延伸や消費額の向上に取り組み「観光・環境協力税(仮称)」を導入し「観光の発展から派生する環境問題などへの対応に資する財源として活用する」としている。