中部商、終盤決める 沖縄県高校野球秋季大会第6日


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 高校野球の第68回沖縄県秋季大会第6日は17日、北谷公園野球場など3球場で2回戦の9試合を行った。西原が5―3で宮古総実に打ち勝ち、中部商業は後半に畳み掛けて3―1で那覇に競り勝った。名護商工は5―4で陽明を振り切り、日本ウェルネスは8―3で久米島を制した。具志川商業は7―1で球陽に、宜野座は11―1で那覇国際に快勝した。豊見城南は21―0の五回コールドで辺土名を下し、小禄も12―0の五回コールドで真和志に勝った。沖尚も10―0の五回コールドで中部農林を制した。22日からは3回戦が始まり、3球場で8試合が行われる。

安打と小技で畳み掛け

中部商―那覇 7回裏中部商無死1、3塁、5番・與那嶺玲生のスクイズで先制し、雄たけびをあげる3走・小濱佑斗(中央)(又吉康秀撮影)

 中部商業は六回まで堅実な守備で乗り切ると、七回から那覇の投手のスタミナ切れを逃さず、安打と小技で畳み掛け3―1で初戦を突破した。奥田誠吾監督は「初戦の硬さで安打が出なかったが、後半はバントを絡めて点を取れた」とほっとした表情を見せた。

 勝負は七回。先頭で出塁した3番・小濱佑斗が盗塁時にスタートが出遅れ、4番・砂川慧太もサインミスし、その当たりは三ゴロとチャンスをつぶしたかに見えたが、相手の送球ミスの幸運があり、無死一、三塁と好機は広がった。

 ここで、5番の與那嶺玲生のセーフティースクイズで小濱が先制のホームを踏むと、6番城間真仁の左前打で砂川もかえり2点。八回に1失点したが、その裏にすぐに加点し逃げ切った。

 與那嶺は「七回は初球で相手の警戒を確認し、後は意地で決めた。新人中央大会後から練習してきた結果を出せた」と、うれしそうに笑顔を見せた。

 投手2人をリードしてチームをまとめた捕手の砂川は「うちは打てなくても我慢強く戦えるチーム。勝ち上がって、新人中央大会で負けた沖水にリベンジしたい」と意気込んだ。
 (嘉陽拓也)

<17日の結果>
▽2回戦
西原 5―3 宮古総実
具志川商 7―1 球陽
沖縄尚学 10―0 中部農林
 (五回コールド)
宜野座 11―1 那覇国際
豊見城南 21―0 辺土名
 (五回コールド)
名護商工 5―4 陽明
ウェルネス 8―3 久米島
中部商 3―1 那覇
小禄 12―0 真和志
 (五回コールド)