シャンソン・カンツォーネ・タンゴなどの新人発掘や育成を目的とする第5回日本シャンソン・カンツォーネ振興協会コンクール(JCCコンクール)が18日、東京都渋谷区で開かれ、沖縄県うるま市在住の社会福祉士・外間守朝さん(37)が優勝した。
外間さんは1981年生まれ。うるま市のデイサービス「おやがめこがめ」を経営する傍ら、老人ホームや保育園で音楽を通してのボランティア活動をする。シャンソンは歌手の牧あゆみ氏に師事する。
優勝した外間さんは「信じられない。牧先生はじめ多くの方々の支えで優勝できた」と喜びを語った。
外間さんは音源審査、地区予選を次々に突破し、本選では「サン・トワ・マミー」を歌い、39人の中から1位に輝いた。城所潔審査委員長は「気取らず、自然体で優しい歌声が心地よかった。シャンソンを歌う若い人が少ない中、外間さんは希望の後継者だ」と話した。
シャンソンを歌い始めたのは10カ月前という外間さん。「沖縄にはシャンソンを歌いたい人がたくさんいる。練習できる場所をつくりたい」と意気込んでいる。