普天間機監視員を解除 保護者、変わらぬ不安 「安全と言い切れない」


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 子どもたちを普天間第二小学校へ通わせる保護者らからは、監視員が解除されることに「事故がなかったことにされるのでは」という懸念や、事故以降も訓練が続く現状に「完全に安全だとは言えない」などの声が上がった。

 普天間第二小学校の卒業生で、2年生の娘を通わせる女性(39)は、監視員が解除されることに「あの事故がなかったことにされていく感じがする。次はいつ落ちるのか不安は変わらない」と話す。取材中、低空飛行の米軍機が頭上を通り過ぎた。女性は空を見上げて顔をしかめ、「避難する場所があっても、飛行機はいつも飛んでいる。最悪な状況は変わりない」と訴えた。

 学校に2年生の息子を迎えに来た女性(48)は、避難工作物の設置について「シェルターで安全が確保されるのはいい」としつつも、「これから学校側だけでの対応になるのは頼りない」と不安は晴れない様子だった。

 近隣の学童クラブに勤め、児童を迎えに来た女性(52)は「避難する場所を造らないといけない状態がおかしい」と眉をひそめ、「(避難工作物が)本当に安全なのか疑問。飛行機が飛ばない状況にならないと100パーセント安全だとは言えない」と話した。