台湾・長栄大と覚書 宮古分校設置へ準備室 文化、教育相互交流も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
覚書を交わす下地敏彦宮古島市長(左から2人目)と長栄大学の李泳龍学長(同3人目)=5日、台湾台南市の同大(市提供)

 【宮古島】宮古島市は台湾の台南市にある長栄大学(李泳龍学長)と、宮古島分校設置を視野に入れた交流に関する覚書を交わした。14日、市役所平良庁舎で記者会見し発表した。今年11月にも市役所城辺庁舎に分校設置に向けた準備室として、同大学の「日本教育センター」を設置する予定という。

 覚書では宮古分校設立への取り組みのほか、市と大学間での文化、教育、学術の交流などが盛り込まれている。今年5月に同大学関係者が島内を視察し、市に対して分校開設を打診。それを受け、下地敏彦市長らが今月5日、台湾の同大学を訪問し覚書を交わした。分校の場所は、2021年の市役所総合庁舎完成後の平良庁舎を使用する予定という。

 開校までは、城辺庁舎の同大学日本教育センターに月1回程度、同大学の教員と学生が訪れ、日本語や日本文化などの学習に取り組むほか、市民との交流イベントなども開催する。

 同センターでの講義には、希望があれば地元の人も受け入れる方針を示している。

 下地市長は「市と大学の双方にメリットがある。枠組みをつくって着実に進めていきたい」と述べた。

 長栄大学は台湾南部の台南市にあるキリスト教系の総合大学。学生数は約1万人で、26カ国から学生を受け入れている。国際提携校も100校以上で、沖縄キリスト教学院大学とも提携している。