女子サッカーの第21回九州リーグ1部(Qリーグ)第15節は23日、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータは南城市陸上競技場でANCLASノーヴァ(福岡)と対戦し、3―0で快勝して4連勝、リーグ首位となった。ナビィータは前半5分に先制すると、同29分にも得点。ボール保持率を高め、常に敵陣に攻め込む展開をつくり出し、後半10分には3点目を挙げた。ANCLASは後半にギアを上げたが、ナビィータが守り切った。全保連琉球デイゴスは西原町民陸上競技場で大分トリニータと対戦し、6―0で圧勝した。Qリーグの次戦を前に、ナビィータと全保連デイゴスは10月6~8日に長崎県で開催される第36回九州女子サッカー選手権大会兼第40回皇后杯全日本選手権大会に出場する。
◇サッカー九州女子リーグ(23日・南城市陸上競技場ほか)
ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ
3―0(2―0,1―0)
ANCLASノーヴァ
▽得点者 【ヴ】壷井綾子、比嘉映美、津波古友美子
全保連琉球デイゴス
6―0 2―0、4―0)
大分トリニータ
▽得点者 【琉】大屋夏希、ワタリユキ2、阿部紗央厘、伊井清乃、園村奈菜
◆ナビィータ/津波古、快気祝い弾
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ヴィクサーレ沖縄FCナビィータはホーム2連戦目、ANCLASノーヴァ(福岡)を相手に3―0と快勝した。22日の試合は受け身に回って先制点を許した反省から、この日は開始早々のCKに、DF壷井綾子が頭で合わせ決めるなど、前半からハイペースで進めた。與座周平監督は「けがで出場できない選手がいても、しっかり戦える」と振り返った。
前半はFW高良琴音が豊富な運動量を生かして前線で好機をつくると、5分にFW立津雅沙絵のCKに壷井が「練習通りの良いボールがきた」としっかり合わせた。23分には再び立津のCKにDF比嘉映美が合わせて2点目を奪った。
良い流れが続く後半5分、DF津波古玲奈のクロスにMF津波古友美子が合わせたヘディングが、ダメ押しの3点目となった。
津波古友にとっては久々のゴール。チーム加入後に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術後のリハビリ中の再断裂で復調まで約2年を費やした。23日は久しぶりのフル出場で、ゴールにはチームもサポーターも大いに喜んだ。
後半は攻め込まれる場面もあったが、ベテランが存在感を発揮した。津波古友は「若いチームなのでメンタル面で引っ張っていく。自分も調子を上げ、さらに動けるようにしたい」と力強く語った。
(嘉陽拓也)