【糸満】豊年や大漁、家内安全などを願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日の24日、糸満市の県道256(旧国道331)号の糸満ロータリーから白銀堂間で行われた。市内外から約4万人(主催者発表)が詰め掛け、北組(ニシカタ)と南組(ヘーカタ)に分かれて総重量約10トン、全長約180メートルの大綱を引き合った。制限時間いっぱいの30分間、熱戦を繰り広げ、3年ぶりに北組に軍配が上がった。通算成績は北組37勝29敗6引き分けとなった。
参加者は、相手方が引いている時は綱に乗って休みながら重量を掛けて引かせないようにし、相手の疲れ具合を見て引くなど、双方で駆け引きをしながら引き合った。
玉城忠行事委員長(62)は「糸満の綱引は勝ち負けではない。今年は北組が勝ったので、来年はみんなが豊年や幸福など世果報(ゆがふう)な年になるだろう」と話した。
大綱引の前には市民ら約千人が参加した道ズネーも盛大に行われた。