捨て猫・犬の命守りたい 恩納・OIST 慈善イベントで手作り菓子など販売


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ベイクセールを開いたタパン・サブクラさん(前列左)パヤル・シャーさん(同左から2人目)と県内動物保護団体のメンバーら=18日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 【恩納】沖縄県恩納村谷茶の沖縄科学技術大学院大学(OIST)の動物保護活動に取り組むクラブ「SAVE OKINAWA CAT&KITTIES(SOCKs)」は18日、売り上げを動物保護活動に寄付するベイクセールをOIST内で開いた。クラブに所属する研究者や学生が手作りの焼き菓子を持ち寄り販売した。多くの人が訪れ、売り上げは約20万円に上った。県内で動物保護活動に取り組む3団体に寄付される。ベイクセールは17年から開催されており、今回で4回目。

 SOCKsは校内や村内に捨てられた猫を助けたいとの思いから、2016年に学内の有志が立ち上げた。去勢手術を受けさせるなどこれまでに捨て猫110匹を保護してきた。メンバーの一人、パヤル・シャーさん(37)は「捨て猫が本当に多かった。私たちにできることは限られているが少しでも助けたい」と話す。

 SOCKsは宜野湾市に拠点を置いて活動するNPO法人「動物たちを守る会ケルビム」でのボランティアにも取り組む。うるま市石川でケルビムが運営する動物シェルターで毎週末、犬や猫の世話やゲージの掃除などを担当するタパン・サブクラさん(39)は「快適で幸せに過ごしてもらいたいから」と語る。

 ベイクセールには毎回、ケルビムなどの愛護団体も参加し、保護犬や猫の飼い主探しも同時に取り組んでいる。3匹の保護犬を連れて参加した沖縄ハッピーテイルズの平野紫映(しえ)代表理事は「ほとんどの動物保護団体はボランティアで活動している。こういったイベントはありがたい。殺処分ゼロを目指し、啓発を続けたい」と話した。