浦添看護生 世界の医療保健学ぶ JICA訪ね交流


社会
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 【浦添】浦添看護学校(知念榮子校長)の看護学科3年生21人がこのほど、国際看護の授業の一環で市前田のJICA沖縄国際センターを訪れた。保健医療分野の研修を受けるJICA研修員と交流し、日本と海外の保健・医療の相違などを聞き取り、国際協力などについての学びを深めた。

日本の親子(母子)手帳を紹介する学生(左)と手帳を手に取り感銘を受けるJICA研修員=浦添市前田、JICA沖縄国際センター

 JICAからは、ペルー、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、パナマの6カ国の研修員で医師や看護師、助産師としてそれぞれの国で活躍する10人。

 看護学校の学生は、研修員から海外の保健・医療システムの違いや学校教育・保健の仕組みの違い、海外には養護教諭が常駐していないことなどを学んでいた。一方、JICA研修員は、日本の親子(母子)手帳を評価する声が上がった。予防接種の受診履歴や成長過程が細かく記入され、母親の一言も含めて1冊にまとまっていることに感銘を受けた様子だった。実際の手帳を目にした研修員は「母親の一言は、笑顔が見えるようで親子の宝物だ。帰国後、導入に取り組みたい」と意欲を見せた。

 学生たちは「国によって相違があることが分かった。日本の教育や親子手帳は重要な価値があることを学んだ」「将来、青年海外協力隊として国際協力をしたい」などと感想を述べた。

 (中川廣江通信員)