8月観光客103万人 沖縄県内 2年連続で大台突破


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 沖縄県文化観光スポーツ部は25日、8月の入域観光客数の概況を発表した。夏休みシーズンの旅行需要の高まりなどから、観光客数は前年同月比3・5%増の103万7900人で単月の過去最高を更新した。8月の観光客数は昨年に続いて100万人の大台を突破した。

 国内客は前年同月比1・5%増の73万7900人だった。東京方面や名古屋方面は航空会社の先行割引航空券などの販売が良好だったことから、前年同月を上回った。大阪方面は台風の影響で欠航が出たため前年同月を下回った。9月は関西空港の一時閉鎖や北海道地震の影響が懸念されるものの、県内で大型音楽イベントがあり、連休も続いたことから堅調に推移すると見込んでいる。

 外国客は前年同月比8・8%増の30万人だった。中国本土方面は夏休みシーズンの本格化で旅行需要が高まって前年同月を上回った。台湾方面は航空路線が拡充し、香港方面はクルーズ船の寄港回数が増加したことから、多くの観光客が訪れた。9月は韓国の連休などがあって旅行需要が高まることが予想されている。

 本年度は4月以降の入域観光客数が全て80万人を超えていることから、嘉手苅孝夫文化観光スポーツ部長は「沖縄観光の成長が見て取れる」と強調した。