浦添市―中国・福建省泉州市 友好都市30周年祝う 交流の促進誓う


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友好都市締結30周年記念式典で記念品を交換した松本哲治市長(左)と陳燦輝主席=26日、浦添市てだこホール大ホール

 【浦添】沖縄県浦添市と中国福建省泉州市の友好都市締結30周年を祝う記念式典(浦添市主催)が26日、浦添市てだこホール大ホールで開催された。泉州市から中国人民政治協商会議泉州委員の陳燦輝(ちんさんき)主席を団長に総勢19人が参加し、交流をさらに促進させることを誓った。

 浦添市からは松本哲治市長をはじめ、市幹部や市議、市文化協会や自治会など各団体の関係者が参加、計約700人が訪れた。

 式典では、浦添市と泉州市の交流が琉球王朝時代にさかのぼることが紹介された。明の時代、察度王が朝貢のために浦添から使節を派遣した際、泉州に入港したことや、1980年代から交流が開始されたことなどを映像で振り返った。88年の友好都市締結後は芸術や文化、スポーツなどの交流を重ねたほか、2015年に開催された浦添市市制45周年記念式典などにも泉州市から訪問団が参加したことなどを振り返った。

 陳主席は「浦添市は泉州市にとって初めての友好都市だ。今回の交流事業をきっかけに引き続き文化や経済、人材交流などを深め、両市が明るい未来に向かっていくことを祈念したい」と話した。

 松本市長は「交流で双方の文化や習慣に触れることは両市の発展に寄与する。浦添市はこれからも国際交流を基調とした平和なまちづくりに取り組んでいくので協力してほしい」と呼び掛けた。

 友好の記念として、記念品が交換されたほか、泉州市文化・芸術プログラムとして、泉州市からの訪問団が舞踊や操り人形による人形劇、南少林武術などを披露し、式典に花を添えた。