事実確認の意識持とう モバイルプリンスの知っとくto得トーク[78]


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モバイルプリンス

 

テレビ・ラジオ・新聞だけではなく、インターネットにも多くの情報が飛び交っている現代社会ではうそ、偽の情報「フェイクニュース」が問題となっている。

2016年のアメリカ大統領選挙の時には、断片的な情報がうわさとしてまとめられ「ヒラリー・クリントンが子どもを誘拐し、ピザ屋で児童売春をさせている」としたフェイクニュースが拡散。これを信じた男性がライフルを持ってピザ屋に侵入し、逮捕される事件が発生したんだ。

 

すごい話ですね…。
 

モバイルプリンス

 

今年の5月にはインドで「子どもの誘拐事件が発生した」とのフェイクニュースが広がり、犯人とされた人たち数十名が暴力を受けて死亡する事件も発生した。

メッセージアプリやSNSの普及によって伝達スピードが速くなり、いろんな情報が次々と入るようになって、人々から冷静な判断力を奪うような状況になっている。

不安や怒りをあおる情報に影響されることで暴力事件へと発展するんだ。

 

情報の見極めは本当に大事ですね。
 

モバイルプリンス

 

フェイクニュースを訂正するため、内容をしっかり調べることを「ファクトチェック」と呼ぶ。日本語に訳すと「事実確認」だ。

フェイクニュースの広がりを防ぐためには、ファクトチェックが大事になってくる。ただしファクトチェックに間違いがあれば、もう何が正しい情報なのか分からなくなってくる。

だから絶対に間違えないよう、しっかりと調べあげないといけないね。

 

そうですね。
 

モバイルプリンス

 

間違いがないかどうかをしっかりと調べあげなければならないファクトチェックは手間がかかる。

結局、ファクトチェックが追い付かなくてフェイクがあふれているのが現代だ。

 

う~ん。見極めが難しいですね。
 

モバイルプリンス

 

さらに最近では、ファクトチェックに対して「このチェックは間違っているからフェイクニュースだ」というフェイクも出てきている。

もう何がファクトで、何がフェイクかもう訳が分からない状況だ。

 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

現在、フェイクニュースを簡単に見破る方法はない。だからこそ、常に「ファクトチェック」をするという意識で、情報に接しないとフェイクニュース側に立ってしまう。

とにかくいろんな情報を仕入れて、それらを一度は全部疑って自分で読み込むなどの作業が必要な時代だ。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/