米軍機騒音、9月減 普天間・嘉手納、県外で訓練


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 米軍普天間飛行場と嘉手納基地周辺で沖縄県などが実施する騒音測定調査によると、9月に入り騒音発生回数が減少している。普天間に近い宜野湾市新城で1日当たりの騒音発生回数が8月の37・4に対し、9月は半分以下の15・3回にとどまった。県外で訓練を実施していることが背景にあるとみられる。

 9月の1日当たりの騒音回数は、宜野湾市大謝名で8月の36・3回から16回に、市野嵩で8月の28・1回から11・3回に、市我如古で8月の16・7回から4・3回に、市真志喜で8月の26回から8回に減った。

 山口県の岩国基地で米軍機の動向を確認している戸村良人さんによると、普天間所属のヘリやオスプレイは9月14日以降、岩国を拠点に訓練している。米軍のウェブサイト「dvids」では東シナ海で訓練する様子が掲載されている。

 嘉手納周辺での9月の1日当たりの騒音発生回数は、嘉手納町屋良で8月の35・8回から30・5回に、町嘉手納で8月の32回から30・5回に減少した。

 防衛省によると、訓練移転の一環で9月10日から21日まで、嘉手納所属のF15戦闘機12機ほどと人員約290人が米準州グアムのアンダーセン空軍基地などに移っていた。