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女性の旗持ち 沿道沸く 糸満大綱引 嘉納さん(浦添高1年) 「重いほど、楽しい」

男性に交ざって勇壮に旗持ちを務める嘉納彩羽さん=9月24日、糸満市糸満の県道256(旧国道331)号

 【糸満】女性の旗持ちに大歓声―。沖縄県糸満市で9月24日に行われた糸満大綱引の道ズネーで、那覇市の首里金城町青年会の嘉納彩羽(いろは)さん(16)=浦添高1年=が糸満上之平区の旗持ちを務め、ひときわ大きな歓声と拍手が湧いた。小学4年で旗頭を始め、上之平区との交流で初めて糸満大綱引に参加。約47キロの旗頭を持ち、大綱引を盛り上げた。嘉納さんは「旗頭は重ければ重いほど楽しい」と笑顔を見せた。

 首里金城町青年会と上之平区は数年前から互いに旗頭のイベントに参加するなど交流を深めている。糸満大綱引には金城町から4人が参加。全長約5・5メートル、重さ約47キロの上之平の旗頭を交代で持ち、約1キロの道ズネーを勇壮に歩いた。

 嘉納さんは城西小4年の時、クラブ活動で旗頭と出合った。松城中でも旗頭を続け、中学2年で女性初のリーダー「旗方(はたほう)」を務めた。「何かあったら仲間が支え、助けてくれる。チームワークがいい」と魅力を語る。


嘉納彩羽さん(前列中央)と首里金城町青年会、上之平区の旗頭のメンバーら

 現在は、首里金城町青年会の旗頭に所属する。糸満大綱引に一緒に参加した首里金城町旗頭保存会副会長の照屋政英さん(62)は松城中で旗頭を指導している。女性の旗頭は数人いたが、続かなかったという。「普通はおなかで支えるが、嘉納さんは女性で初めて両腕だけで持つ腕持ちをした。バランス感覚が良く、『旗頭が好き』という気持ちが強い」と話す。

 旗頭の参加者が年々減っている上之平区では、重い旗頭では持つ人が限られることから高校生向けの約47キロを使う。リーダーの金城竜也さん(34)は「女性には基本的には持たせないが、嘉納さんは小さい時からやっているので参加してもらった。みんなが楽しめる旗頭にし、金城町との交流も続けたい」と抱負を語る。

 嘉納さんは「膝を痛めているので心配だったが、みんなで楽しめた。来年もぜひ参加したい」と瞳を輝かせた。
 (豊浜由紀子)