街づくりで3氏論戦 豊見城市長選 糸満JCが討論会


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公開討論会後に握手する(左から)宜保晴毅氏、宜保安孝氏、山川仁氏=1日、豊見城市の沖縄空手会館

 【豊見城】豊見城市長選挙(10月14日投開票)に立候補を予定する3氏を招いた公開討論会(糸満青年会議所主催)が1日、同市の沖縄空手会館で開催された。前市議の宜保安孝氏(41)=自民、維新推薦、山川仁氏(44)=社民、共産、社大、自由、国民民主、立民推薦、現職の宜保晴毅氏(50)が医療福祉や子育て、観光、財政などについて意見を交わした。豊見城市民ら約250人が参加した。

 医療福祉について宜保安孝氏は「予防医学を活用し、生き生きと暮らせるまちをつくりたい」、山川氏は「高校卒業までの医療費無料化を目指す。財源の捻出は可能だ」、宜保晴毅氏は「保険者努力支援制度を活用し、医療費抑制に取り組みたい」と話した。

 子育てについては、山川氏は「学力や学習意欲などを高めるため、学校外での習い事に対する助成事業を始める」と強調。宜保晴毅氏は「生み育てやすい環境づくりに向け、待機児童が多い地域への施設整備を検討する」と述べた。宜保安孝氏は「経済事情が理由で子どもたちが夢や希望を失わないよう、夢実現基金を創設する」と訴えた。

 観光については、宜保晴毅氏は「再生医療産業やホテルを誘致しメディカルツーリズムを実現する」と強調。宜保安孝氏は「市外との交流観光によって市民が豊見城に愛着を持てるまちにする」と述べ、山川氏は「ビーチスポーツや武道ツーリズムなどを推進し国際大会も誘致する」との見解を示した。

 財政を巡っても3氏は政策を説明した。宜保安孝氏は「土地利用見直しなどで自主財源を確保し、稼げる自治体に変える」と述べた。山川氏は「行財政改革検討委員会で事業の必要性を検討し、財政を立て直す」と改革推進を主張した。宜保晴毅氏は「企業誘致を推し進め、税収を増やし、市民サービスを充実させる」と話した。

 公開討論会はFMとよみ(83・2メガヘルツ)で2日午後3時から放送される。