中小に安全ソフト開発 セキュアイノベーション、来年サービス開始目標


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事後対策ソフトを研究するセキュアイノベーションの栗田智明社長(写真右)と金城夏樹取締役(同左)=9月25日、那覇市上之屋のセキュアイノベーション

 セキュリティーシステム開発などを行うセキュアイノベーション(那覇市、栗田智明社長)は、中小企業向けのセキュリティー対策支援サービスを開発している。定期的な診断によってサイバー攻撃の危険性を察知するほか、被害に遭った場合の事後対応も行う。中小企業でも導入しやすい価格を設定する予定で、2019年のサービス開始を目指している。

 年々新たな手法のサイバー攻撃が生まれ、巧妙化・高度化している中で、事前対策ソフトを入れてもウイルスなどの侵入を完全に防げないこともあるという。攻撃の巧妙化により、企業が被害に気づくまでに平均で90日ほどかかる。

 セキュア社のサービスでは、月や週ごとに定期診断を行う。パソコン上に残された痕跡などからウイルス感染の可能性を診断するほか、具体的な対応策の提示も行う。人為的な犯行の検知も可能となっている。

 サイバー攻撃の被害に遭った場合、失われたデータの復元などに専門家の技術が必要になり、別途料金が必要だった。セキュア社は専門家らと協力し、被害発覚後の対応も一貫して行う。同社の栗田社長は「中小企業が導入しやすい価格設定で提供したい」と話した。